漢方外来の仕事の特徴

日本の医療というと一昔前であれば西洋医学が中心でしたが、時代の移り変わりの中で東洋医学を取り入れる所も増えています。

漢方外来で勤務する看護師の主な仕事が、患者へのアドバイスです。
ドラッグストアの店頭など日常生活で目にする機会も多い漢方は、薬によって期待できる効果が異なります。効能について詳しく知らない患者に対して服用や煎じ方について説明をすることが漢方外来で働く看護師に与えられる役割の一つです。

病気を治すためには、処方された薬を服用するだけでなく、日常生活の過ごし方も重要になります。そのため、薬の説明とともに、その人にあった正しい生活習慣についてアドバイスをすることも、看護師の大事な仕事です。
西洋医学では医師の診療サポートも看護師の業務ですが、漢方外来では診察は原則医師1人で行うため、看護師によるサポート業務はあまり必要ありません。そのため看護師免許があれば、それ以外の専門的な資格がなくても漢方外来で働くことはできます。
ただし、患者の症状によっては採血などの医療行為を行うケースもあるので、最低限の技術と知識は有しておく必要があります。

外来専門の病院には基本入院設備がないため、看護師は日中だけの勤務になります。早出はもちろん、残業もほとどないので、定時で帰ることができるのが特徴です。個人診療の病院は週末が休みになるケースが多く、生活のリズムを安定させやすいと言われています。
こうした理由から、育児との両立など、働きやすさを重視する人からも人気を集めています。